
印刷物の代表的な後加工であるラミネート加工。アクセアでは「ホットラミネート」と「コールドラミネート」両方の対応が可能です。本記事では、これら2つのラミネート方式の違いと特徴を詳しく解説し、用途に応じた最適な選び方をご紹介します。
ラミネート加工とは
ラミネート加工とは、印刷物や紙製品の両面、又は片面に透明なフィルムを貼り付けて保護する加工方法です。水濡れや汚れ、折れ曲がりから印刷物を守り、耐久性を高める効果があります。ポスターやメニュー表、案内板、IDカードなど、さまざまな場面で活用されている加工技術です。
■アクセアのラミネート加工:https://www.accea.co.jp/lamination/
ホットラミネートの特徴

加工方法
ホットラミネートは、90°C〜160°Cの熱を加えながらフィルムを貼り付ける加工方法です。熱によってフィルム内側の接着剤が溶けて活性化し、印刷物に密着します。一般的には印刷物を表裏から挟み込む両面加工が主流で、「パウチ加工」とも呼ばれています。
メリット
•強固な密着性:熱溶着により剥がれにくく、長期間の耐久性が高いです
•高い防水性:両面密閉で水の侵入をしっかり防ぎます
•美しい仕上がり:光沢があり、印刷物の色彩が鮮やかにみえます
•コスト効率:コールドラミネートに比べると安価です
デメリット
•熱に弱い素材は不可:感熱紙、塩化ビニール、クレヨン画などには使用できません
✓熱で消えるインクを使用したボールペン文字なども消えてしまうので注意!
•周囲に余白(耳)が残る:サイズぴったりには仕上がらず、1~5ミリほどの透明の耳が付きます
アクセアでの対応サイズ
名刺サイズ、はがきサイズ、A5、B5、A4、B4、A3、B3、A2、B2、A1、B1、A0、B0
※B0より長いサイズにも対応しております。幅は1030ミリが最大です
※変形サイズにも対応しております
アクセアで対応しているラミネートフィルムの種類
■厚さ100ミクロン、グロス(光沢)
一般的なホットラミネートの厚さです。大判サイズまで対応。光沢のある仕上がりです。
■厚さ100ミクロン、マット(艶消し)
一般的なホットラミネートの厚さです。大判サイズまで対応。艶の無い仕上がりです。
■厚さ250ミクロン、グロス(光沢)
厚みのあるフィルム。A3サイズまで対応しています。
ホットラミネートが適しているケース
店舗メニュー表:水と汚れに強いので飲食店のメニューに最適です
屋内ポスター:光沢があり仕上がりのランクがあがります。耐擦過性が向上します。
短期屋外ポスター:UVカットがありませんが、耐水性があるので短期の屋外掲示物を安価に作成したいときに向いています。
詳細はWEBサイトをチェック
サイズや価格などはアクセアのWEBサイトをご確認ください。
A3サイズまでなら持ち込み原稿を自分でラミネート加工することができます。価格、対応店舗はアクセアのWEBサイトでご確認ください。
コールドラミネートの特徴

加工方法
コールドラミネートは、常温で作業する加工方法です。粘着性のある感圧接着剤を使用したフィルムの裏紙をはがしながら、圧力をかけて貼り付けていきます。一般的には片面のみの加工となります。
メリット
•熱に弱い素材に対応:感熱紙、塩ビ、合成紙など幅広い素材に使用可能です
•サイズぴったり:耳が付かず印刷物サイズに正確に仕上がります
•UVカット機能:屋外での色あせを防止します
デメリット
•密着性がやや弱い:時間経過で端から剥がれる可能性があります
•フィルムコストが高め:ホットラミネートと比較するとややコスト高です
•片面加工が基本:両面からの完全保護には不向きです
アクセアでの対応サイズ
定型サイズから大判サイズまで幅広く対応しております。
B3、A2、B2、A1、B1、A0、B0
※A4サイズなどの小さいサイズも対応可能ですがB3サイズと同じ料金となります。
小さいサイズで片面加工をご希望の場合は「PP加工」をおすすめしております。
PP加工の詳細はこちらから>>
※B0より長いサイズにも対応しております。幅は1300ミリが最大です
※変形サイズにも対応しております
アクセアで対応しているラミネートフィルムの種類
■厚さ80ミクロン UVカット コールドラミネート (グロス・マット)
通常のコールドラミネートフィルムです。グロスとマットからお選びいただけます。
■厚さ80ミクロン UVカット コールドラミネート 両面糊
両面に乗りが付いているフィルムで、掲示物を室内から外に向けて設置する際に利用します。
■厚さ110ミクロン ホワイトボード用コールドラミネート
ハードコート処理をした透明のフィルムです。加工面にホワイトボード用マーカーで筆記でき、払い拭きができます。
コールドラミネートが適しているケース
屋外ポスター:屋外用インクを使っての塩ビ+コールドラミネート加工は屋外広告メディアとしてよく使われています。
看板・ウィンドウサイン:透明シートやバックライトフィルなどを使っての屋外サインにも最適です。
シール・ステッカー:仕上がりの高級感が増します。
製本の表紙:製本の表紙に高級感を持たせたい場合によく使われます。
詳細はWEBサイトをチェック
サイズ、価格の詳細はアクセアのWEBサイトをご確認ください。
2種類のラミネート加工
ホットラミネートとコールドラミネートは、それぞれ異なる特性とメリットを持っています。
ホットラミネートは、密着性が高く、コストパフォーマンスに優れ、光沢のある美しい仕上がりが特徴です。両面からしっかり保護したい場合や、屋内で使用する印刷物に適しています。ただし、熱に弱い素材には使用できません。
コールドラミネートは、熱を使わないため素材を選ばず、UVカット機能で屋外使用に強いのが特徴です。感熱紙や写真など、デリケートな素材の保護に最適です。
印刷物の素材、使用環境、求める仕上がり、予算などを総合的に考慮して、最適なラミネート方式を選択することが重要です。迷った場合は、ぜひお近くのアクセア店舗までお気軽にお問合せください。
お気軽にお近くの店舗にご相談ください
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